BIツールってどうやって選べばいいの?
製造業に適したBIツールを選びたいけど、選定ポイントがわからない。
「DX化」や「ビックデータ」の活用に注目が集まっている昨今、データの活用を推進しようとしている企業はとても多くなってきています。
中でも数多くのシステムを有し、膨大なデータを日々蓄積している製造業こそデータドリブン文化の推進が大きな企業成長に繋がります。
データドリブンな組織の推進
データのスペシャリストが数人いるよりも、ある程度データを触れる人がたくさんいる企業の方がデータの活用が活発になり利益を生みます。
そのため、導入すべきはセルフサービスBIです。
データの専門知識がなくても分析やダッシュボードの作成ができます。
日々業務を行っているエンドユーザーの悩みを自ら改善していける体制を構築することで、データドリブンな組織が実現できます。
7つの選定ポイント
ポイント①GUIベースで分析やダッシュボード作成ができること
プログミングなどの専門的な知識がなくても、ドラッグ&ドロップの簡単な操作でダッシュボードが作成できるツールを選びましょう。
直感的な操作でグラフ作成にかかる工数を減らし、データの専門家でなくてもダッシュボードが作成できることが重要です。
ポイント②GUIベースでデータの加工や整理ができること
分析に使用するデータの多くは、システムのデータベースやユーザーが自らまとめたエクセルのデータになります。
しかし、それらのデータをそのまま分析に使えることはほぼありえません。
初めてデータに触れるという方にはピンとこないかもしれませんが、データの量を絞ったり、縦持ちに変換したり、不揃いを修正したりと様々なデータ加工、整理を行います。
ダッシュボード作成の大半の時間はこのデータ加工、整理になります。
見落としがちですが、データの専門知識がない人にとっては最も苦労します。
ダッシュボード作成と同様にドラッグ&ドロップの簡単な操作でデータ加工、整理できることがとても重要になります。
ポイント③オンプレミス型のサービス提供があること
BIツールを企業に導入する際、基本的にはオンプレミスかクラウドのサーバーを保有する必要があります。
オンプレミスとは、自社内にサーバーを設置して運用していく方法ですが、クラウドはインターネット上の仮想空間で保有します。
大抵の製造業の企業は、すでに導入されているシステムがオンプレミスな場合が多いかと思います。
それらのシステムと同一なネットワークにすることで連携が容易に行なえます。
また、セキュリティー面や処理速度の安定性がクラウドに比べて優れている点からも製造業にはオンプレミスがおすすめと言えます。
ポイント④分析結果の共有が簡単にできること
分析結果の共有方法はBIツールを導入する上で非常に重要になってきます。
せっかく最新のデータを可視化したダッシュボードを作っても共有されなければ意味がありません。
BIツールの良い点として、全社で同じデータを可視化することで、関わる全ての人が共通の情報から認識を統一できることにあります。
基本的にはサーバーの導入になるかと思いますが、共有方法も選定のポイントとして検討が必要です。
ポイント⑤使いたいデータソースへのコネクタが用意されていること
製造業が保有しているデータの形式は様々です。代表的なものは次になりますが、その他にもたくさんの形式でデータを保有しているかと思います。
- Excel
- CSV
- Access
- Oracle
- Postgres
- MySQL
企業によって分析に使いたいデータの形式は異なりますので、必要なコネクタが用意されているBIツールを選定する必要があります。
ポイント⑥リアルタイムに分析ができること
共有されたダッシュボードが常に最新のデータを反映していることが重要です。
データベースの情報はもちろんですが、ExcelやCSVも常に最新のファイルがダッシュボードに反映される仕組みが必要になります。
人の手を介さずに自動更新する機能などがあるかもBIツールを選定する上で重要な要素になります。
ポイント⑦サポート体制が整っていること
サーバーを管理していく上でサポートの有無は非常に重要です。
いざ本番環境での運用が始まってからのエラーは全社での業務に影響が出るので一刻を争います。
24時間サポート体制があるか、問い合わせからの返答は早いかなどは導入前に必ず確認しておきましょう。
また、テクニカルサポートがあるかも選定のポイントになります。
ダッシュボードで実現したい内容の技術的なサポートがあるツールもありますので、導入前に確認しておくことをおすすめします。
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まとめ
今回は製造業向けにBIツールの導入においておさえておきたい7つの選定ポイントについて紹介しました。
「Iot化」が進みスマートファクトリーを実現するために必要な要素の一つでもある見える化。
これからBIツールの導入を検討する方々の参考になれたらうれしく思います。