現場の作業実績を紙帳票からPCに転記していませんか?
設備や生産条件を目視確認して手入力していませんか?
製造現場の電子帳票化により、各種端末(タブレットやスマートフォン)から入力した帳票は自動的にデータベースへ保存されていきます。
蓄積されているデータを使って後から集計したり、BIツールなどを用いたより深い分析などもすることができます。
また、IoT機器との接続をして、設備の条件などをワンクリックで取得することなどもできますので、転記する工数の削減や転記ミスのポカヨケになります。
その他、基幹システムのデータベース接続などで必要なデータの取得などの任意なスクリプトの作成もできるため、やれることの幅がとても広いです。
業務にてスマートファクトリーを推し進めた経験から具体的に行った施策などをご紹介していきます。
電子帳票から設備データの取得
現在の製造現場では、紙の帳票に記入した生産条件や設備データをPCのエクセルなどに転記し、集計することが多々ありますが、こういった工数は電子化することで無くすことができます。
また、電子帳票は設備のPLC値などをリアルタイムに直接取り込むことができます。
代表的なデータ統合ソフトウェアとしてはデンソーウェーブ社製の『IotDataShare』などがあります。
これらを利用すれば、従来行っていた設備データの確認と転記という工数を無くすことができます。
設備データの取得ができれば点検表は不要?!
現在の製造現場では、作業開始前に設備状態や生産条件に異常がないかを点検表などで確認をすることが多くあります。
今後は、その点検表そのものを無くすことができるかもしれません。
一元管理した設備情報をリアルタイムで監視し、異常が発生したら発報して作業者に伝える仕組みができれば、わざわざ始業前に一つずつ設備データを確認する必要がありません。
今までは、このような仕組み化には専門のIT技術者が必要でしたが、近年は非IT部門でもノンプログラミングで構築することができます。
仕組み化へのポイント
- 設備PLCやFA機器を社内のLANに接続して、ネットワークを構築する必要があります。
- 導入するデータ統合ソフトウェアも同一の社内LANに接続する必要があります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
紙帳票を電子化することで、様々なシステムやソフトウェア、データベースと連携をすることができるようになります。
現在運用している紙帳票を電子化するのは大変大きな労力と工数がかかりますが、それ以上に大きなメリットが得られますので、取り組んでみてはいかがでしょうか。