プログラミングを勉強して手に職を付けたい。
テレワークで働いて通勤時間を無くしたい。
ゆくゆくはフリーで働きたい。個人で稼げるようになりたい。
現状を打破して将来の経済・時間的な自由度を広げるためにもプログラミングを習得して、手に職を付けたいと考える人は多いのではないでしょうか。
一度、プログラミングのスキルを身に付けてしまえばエンジニアをしながら副業が出来たり、フリーランスとして個人で稼げるようになるので、仕事の幅が物凄く広がります。
しかし、未経験からフリーランスになるのはおすすめしません。一度転職してエンジニアの実務経験を積むことがフリーで仕事を取っていく上でも必要になりますので、始めのプログラミング言語選びが非常に重要になります。
エンジニア転職を成功させるためにはプログラミング言語選びが重要
プログラミング言語ってたくさんあるけど、学習する言語はどうやって決めればいいの?
基本的には2つの基準からプログラミング言語を選ぶことをおすすめします。
- どんなサービスを開発したいか?
- 就職したい地域の求人数は多いか?
恐らくほとんどの人が、開発したいサービスに向いている言語を選択しているかスクールに入って扱った言語のどちらかなのではないでしょうか。
開発したいサービスに向いている言語ってだけで選択するといざ転職活動をするときに募集求人が全く無いという可能性があります。
就職したい地域の求人数がしっかりある言語かということもプログラミング言語を選択する上では非常に重要になります。
Rubyを学習したが愛知県には求人が少なかった
僕はプログラミング言語の種類も知らずにテックキャンプに通い出しました。テックキャンプ自体は非常に素晴らしいサービスでおすすめなのですが、学習したサーバーサイド言語であるRubyは僕が転職を希望していた愛知県での求人が本当に少なかったんです。
Rubyで開発している数少ない全ての企業からお祈りメールが来たときは相当落ち込みました。せっかく毎日頑張って覚えた言語なのに水の泡だと。
実際は一つ言語を覚えてしまえば他の言語もすぐ出来るようになるので全然水の泡ではないんですけどね。
それからは愛知県で求人数が多いJavaで開発している業務システム系の企業へのエントリーを中心に行い、就職することが出来ました。やはり愛知県は製造業が盛んな地域であることが影響しているように、地域柄によって扱っている言語の数は大きく変わってきます。
未経験からエンジニア転職を考えている方には僕と同じような失敗をしてほしくないです。就職したい地域の求人数を確認してからプログラミング言語を選択することをおすすめします。
【失敗しない】30代未経験からのエンジニア転職に必要なステップ
開発の内容によって適しているプログラミング言語がある
未経験者が学習を始めるにあたりおすすめで、人気の高いサーバーサイド言語を5つピックアップしています。
- Ruby
- PHP
- Java
- Python
- Perl
WEBアプリケーション開発
SNSやECサイトなどウェブ上で利用できるアプリケーションのことです。代表的なアプリだとSNSではFacebook、Twitter。ECサイトではAmazon。情報サイトではクックパッドなどがあります。
適している言語:Ruby, PHP
業務システム開発
企業が活動する上で使用するシステムのことです。製造業の在庫管理・生産計画システム、小売店の営業・販売システムなどです。
適している言語:Java, Perl
AI:人工知能 開発
人間のような知能をもったコンピューターの開発で自ら学習することが特徴です。代表的なAIだと自動運転や自動ブレーキ、掃除ロボットのルンバなどです。
適している言語 : Python
ゲーム開発
TVゲームやPCゲームなどを指します。代表的なゲームではPlayStationやSwitchなどでリアルゲームではVR(仮想現実)などもゲーム開発にあたります。
適している言語:Java(Androidアプリ)
5大都市別の求人数が多いプログラミング言語ランキング
今回は人気の高いサーバーサイド言語の求人数を5大都市別にランキングにしていきます。
求人数は次の転職サイトで一般公開されているWantedlyのITエンジニア(エンジニアリング)とマイナビITのSE・システムエンジニア(IT/通信/インターネット)とDodaのSE・システムエンジニア(IT/通信/インターネット)から調査をしています。
調査項目
東京の求人数(プログラミング言語別)
ランキング
- Java:41.1%
- Python : 20.2%
- PHP : 19.4%
- Ruby : 12.8%
- Perl : 6.4%
東京はJavaの求人数が最も多かったですが、Python、PHP、Rubyも全体の10%以上あり満遍なく求人があることがわかります。また、地方に比べて求人数が圧倒的に多いので開発したいサービスから言語を選択して良いでしょう。
大阪の求人数(プログラミング言語別)
ランキング
- Java : 49.0%
- PHP : 21.6%
- Python : 15.6%
- Ruby : 9.8%
- Perl : 4.0%
大阪はJavaの求人数が49%と約半分を占めていました。次いでPHPが21.6%と高いですが、反対にRubyが9.8%と低いです。WEBアプリ開発をしたいと考えている人はRubyよりPHPを選択するほうが転職しやすいことがわかります。
愛知の求人数(プログラミング言語別)
ランキング
- Java : 51.5%
- Python : 18.7%
- PHP : 18.4%
- Ruby : 7.0%
- Perl : 4.4%
愛知はJavaが51.5%と求人の半分を超えてきています。次いでAI(自動運転など)を得意とするPythonが18.7%です。やはり製造業が盛んな地域柄から業務システム開発を得意とするJavaとAIを得意とするPythonで大半を占める結果となりました。
WEBアプリ開発をしたいと考えている人は転職活動時に苦労することになるかもしれません。
福岡の求人数(プログラミング言語別)
ランキング
- Java : 47.0%
- PHP : 22.2%
- Python : 15.0%
- Ruby : 11.2%
- Perl : 4.6%
福岡は東京と似ていてJavaの求人数が最も多いですが、Python、PHP、Rubyも全体の10%以上あり満遍なく求人があることがわかります。 自分が開発したいサービスから言語を選択して問題ないでしょう。
北海道の求人数(プログラミング言語別)
ランキング
- Java : 47.1%
- PHP : 25.6%
- Python : 15.6%
- Ruby : 8.2%
- Perl : 3.5%
北海道はJavaの求人数が47.1%と最も多かったですが、次いでPHPが25.6%と高い割合でした。反対にRubyが8.2%と低いです。WEBアプリ開発をしたいと考えている人はRubyよりPHPを選択するほうが転職しやすいことがわかります。
おすすめなJavaの学習方法まとめ
Javaを習得しておけばどの地域でも転職には困らないでしょう。
Javaは静的型付け言語で記述量は長い言語ですが、オブジェクト指向を理解するにはもってこいの言語なので、初めてプログラミングに触れるという方にはおすすめの言語になります。
独学でも十分習得できるOracle社公認のJava認定資格『JavaSilver』もあります。実力を示すことができるので転職を考えている人にはおすすめです
僕がJavaを業務で使うまでに学習した中でおすすめの教材や『JavaSilver』の取得方法をまとめていますので併せて読んでみて下さい。
おまけ : 求人数が多い地域は圧倒的に東京
- 東京 : 73.6%
- 大阪 : 11.7%
- 愛知 : 6.1%
- 福岡 : 5.6%
- 北海道 : 3.0%
求人数は東京が73.6%と圧倒的に多いです。地方では求人数が少ないから東京に出てエンジニアになるという方がたくさんいますね。僕が通ったテックキャンプ名古屋栄校も僕以外の同期はみんな東京に行きました。
地元で就職したい方もたくさんいると思いますので、今回紹介させて頂いた地域毎の言語ランキングを参考にして頂いて理想の転職をお手伝い出来たら幸いです。
paizaが「プログラミング言語に関する調査」(2021年上期)の結果を発表していますのでリンクを貼っておきます。
まとめ
今回調査してみて、やはり地域によっては求人数が少ない言語があることがわかりました。未経験者がプログラミングに興味を持ち、言語を選択する際には転職したい地域の求人を見ることをおすすめします。
- 就職したい地域の求人数は多いか?
30代未経験からエンジニア転職した僕の実体験を元に書いた記事もありますので併せて読んでみて下さい。