Tableauってどんなことができるの?
製造業でも使えるの?
料金はいくらかかるの?
今回はこういった疑問に答えていきます!!
そもそもTableauとはBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールの一つです。BIツールとは企業が持っているデータを使いビジネス上の洞察を得るための分析ツールです。ダッシュボードにデータを見える化することで、意思決定を的確にかつ迅速に行うことができます。
本記事では下記の内容についてまとめています。
- なぜTableauがおすすめなのか
- 製造業におけるTableauの活用方法と活用事例
- 導入における料金体系
マーケティングの分野や営業分析・売上分析などの活用事例が多く見られますが、私は製造業こそBIツールを取り入れるべきだと考えています。
工場では日々の生産データや在庫情報、設備の点検記録など様々なシステムやエクセル・CSVに膨大なデータを記録していると思います。しかし、データは記録しているけどあまり活用されていないケースがほとんどではないでしょうか?
「ビックデータ」や「データドリブン」の活用に注目が集まっている昨今、そんな膨大なデータを蓄積している製造業にこそ活路があります。
Tableauが製造業でおすすめな理由
BIツールの中でもリーダー的な存在であるTableauが製造業でもおすすめな理由は大きく分けて3つありますので解説していきます。
データの専門家でなくても優れた分析が行える
従来、企業のシステムで保存されているデータ(データベース)を扱って分析するには専門知識を有する「データサイエンティスト」が必要とされてきました。
しかし、TableauではセルフサービスBIというアプローチで専門知識を有さないユーザーがデータを深堀りして見える化することができます。
簡単なドラック&ドロップの操作だけで多彩なグラフを作ることが出来たり、リアルタイムで在庫情報や生産実績などが見えるダッシュボードの作成をすることができます。
ありとあらゆるデータと繋げられる
Tableauはクラウドのデータはもちろんのこと企業にあるデータベースやローカルに保存されているExcelやCSV、PDFなどありとあらゆるデータと繋げることができます。製造業にあるデータには基本的に全て繋ぐことができると考えておいて間違いありません。下記は一部です。
- Microsoft Excel
- Microsoft Access
- CSVファイル
- JSONファイル
- PDFファイル
- Oracle
- MySQL
- PostgreSQL
- Salesforce
- Google BigQuery
- Google Drive
- Google スプレッドシート
- Google アナリティクス
低価格で小さく始められる
Tableauのライセンスの価格は全て1年あたりのサブスクリプションでの提供となります。1ユーザーあたり¥102,000/年間ですので小さく始めることができます。
有効だと判断できればライセンスの追加購入や全社共有に向けたTableau server(オンプレ or クラウド)の導入などを検討していけば良いでしょう。
Tableauの製造業での活用事例
在庫状況の見える化
例)在庫管理システムのデータベースの情報をリアルタイムに反映
在庫率が50%を下回っている製品名のグラフを赤くすることで、計画を組む優先順位が明確になる。
生産計画と実績を見える化
例)Microsoft Accessの生産計画と実績の情報をリアルタイムに反映
基準線を下回っている製品名のグラフを赤くすることで、迅速にライン担当者へ確認ができる。
Tableauを社内で共有する方法とメリット
いつでも全社員が共通の情報から認識を統一できます。担当者によって見ている情報や計算結果が違ったり、会議で報告した数値の信憑性を確認しなければいけなかったりで、情報の共有がうまくいかなかったりすることが無くなります。
Tableauでは簡単にダッシュボードを共有する方法が2つ用意されています。
- Tableau Online : クラウド
- Tableau Server : オンプレミス(自社内にサーバ構築)
製造業の場合は工場にサーバ室があるので、基本的にはTableau Serverになることが多いです。Tableau Onlineに比べてライセンス料も安いですし、インターネット回線の影響を受けないので通信速度も安定します。
データの更新スケジュールの設定もできますので管理が楽になります。在庫情報などは会議でのデータ共有が簡単にできますし、生産計画と実績は工場のスクリーンにリアルタイムで写しておくなどで進捗状況の見える化ができます。
Tableauのライセンス価格(導入)
Tableauのライセンスの価格は全て1年あたりのサブスクリプションでの提供となります。Online(クラウド)とServer(オンプレミス)では多少価格が異なりますが、今回はServer版で解説します。
価格表
Tableauのライセンスは3種類提供されています。
Tableau Creator
全てのことができるため開発者が持つべきライセンスとなります。ダッシュボードを作成する際に使用するTableau Desktopと分析する際に用いるデータを簡単に整理することができる Tableau Prep Builder、Tableau Serverにアップロードや編集・閲覧ができます。
全てのことができる
Tableau Explorer
Tableau Serverにアップロードされたダッシュボードの修正・閲覧ができるライセンスとなります。
公開されたダッシュボードの修正と閲覧のみ
Tableau Viewer
Tableau Serverにアップロードされたダッシュボードの閲覧ができるライセンスとなります。
公開されたダッシュボードの閲覧のみ
Tableauを無料で試す
Tableauがどんな感じか触ってみたい。会社への導入検討をしたいと思っている方に向けて、Tableauを無料で使う2つの方法も記事にしていますので、よかったら見てみてください。
まとめ
今回は製造業向けにTableauの活用事例をご紹介しました。膨大なデータを毎日蓄積している製造業こそ「データドリブン」文化を広めてデータを有効活用していきたいですね。
AIが革新したとしても最終的な判断とアクションを起こすのは人間です。データに基づいた意思決定は自信となり、信念となって人々を動かすことができるでしょう。